食事を拒む時は、時間をずらしてみる
空腹のタイミングを見計らい、無理強いしない
体験談
母が認知症になってから、昼食の時間になっても「お腹が空いていない」と食事を拒むことが増えました。無理に食べさせようとすると、機嫌が悪くなり、時には怒り出すこともありました。
訪問看護師さんから「時間を決めつけず、本人が食べたいタイミングを待ってみては」とアドバイスを受けました。それからは、12時に拒否されても、1時、2時と時間をずらして声をかけるようにしました。
すると、母は午後2時頃に「何か食べようかな」と自分から言い出すことが多くなりました。時計の時間ではなく、母の体のリズムに合わせることで、スムーズに食事ができるようになったのです。
— 78歳の母(アルツハイマー型認知症)を在宅介護する50代娘
食事を拒む時は、無理強いせず時間をずらしてみましょう。本人の空腹のタイミングに合わせることで、自然に食べてもらえることがあります。
詳しく知る
認知症になると、時間の感覚が曖昧になったり、空腹感を感じにくくなったりすることがあります。また、体調や気分によって食欲が変動しやすくなります。
「食事の時間だから食べなければ」という固定観念にとらわれず、柔軟に対応することが大切です。
食事を拒む理由は様々です。
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本当にお腹が空いていない: 活動量が少ない、前の食事からあまり時間が経っていない、など。
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体調不良: 便秘、腹部の不快感、口内の痛みなど。
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食事への不安: 食べ方が分からない、食器の使い方が分からない、など。
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環境の問題: うるさい、落ち着かない、など。
時間をずらすことで、これらの問題が自然に解決することがあります。30分、1時間、時には数時間後に再度声をかけてみましょう。
ただし、水分摂取だけは欠かさないようにすることが重要です。
実践のステップ
食事を拒否されても、焦らず、怒らず、受け入れる
30分〜1時間後に、再度声をかけてみる
「お腹が空いたら教えてね」と伝えておく
本人が食べたいと言った時に、すぐに提供できるよう準備しておく
水分だけは定期的に摂取してもらう
拒否の背景に体調不良がないか観察する
注意点
ただし、何日も食事を拒否する場合や、体重が急激に減少する場合は、医師に相談が必要です。また、糖尿病などの疾患がある場合は、食事時間の調整について主治医と相談しましょう。
応用・バリエーション
おやつや軽食を活用するのも一つの方法です。食事として提供すると拒否されても、「お茶の時間におまんじゅうはどうですか?」と声をかけると受け入れてくれることがあります。
まとめ
食事の時間は柔軟に調整する
無理強いせず、本人のタイミングを待つ
時間をずらして何度か声をかける
水分摂取は欠かさない
拒否の背景を観察する