季節に合った服を目につく場所に置く
視覚的なヒントで適切な服装を促す
ケーススタディ
グループホームで、Wさん(82歳)は真夏でも厚手のセーターを着ようとし、スタッフが止めても理解できませんでした。逆に冬は薄着で外に出ようとし、風邪をひくこともありました。
スタッフは、季節に合った服をクローゼットの手前に置き、季節外れの服は奥にしまうようにしました。また、「今日は暑いから、この薄い服にしましょう」と声をかけ、適切な服を見せるようにしました。
Wさんは目につく服を自然に選ぶようになり、季節に合った服装ができるようになりました。
Wさん(82歳) - 前頭側頭型認知症、グループホーム入所中
季節に合った服を目につく場所に置くことで、視覚的なヒントで適切な服装を促せます。
詳しく知る
認知症になると、季節感や時間の感覚が薄れ、適切な服を選ぶことが難しくなります。また、体温調節機能も低下するため、暑さや寒さを感じにくくなります。
季節に合った服装のサポート:
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視覚的なヒント: 季節に合った服をクローゼットの手前や、目につく場所に置く。
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季節外れの服は片付ける: 選択肢を減らすことで、適切な服を選びやすくする。
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声かけ: 「今日は暑いから、薄い服にしましょう」と理由を伝える。
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実物を見せる: 言葉だけでなく、実際の服を見せる。
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一緒に選ぶ: 2択で提示し、本人に選んでもらう。
環境を整えることで、本人が自然に適切な服を選べるようになります。
実践のステップ
季節ごとに衣替えをする
季節に合った服をクローゼットの手前に置く
季節外れの服は奥にしまう、または別の場所に保管
「今日は暑いから」など、理由を伝えながら声をかける
2択で提示し、本人に選んでもらう
天気や気温に合わせて、上着やカーディガンを用意
外出前に鏡で確認
注意点
体温調節機能が低下しているため、本人が「暑い」「寒い」と感じていなくても、実際には熱中症や低体温症のリスクがあります。室温や天候に合わせて、介護者が判断して調整しましょう。
応用・バリエーション
カレンダーや写真で季節を視覚的に示すのも効果的です。「桜が咲いているから春ですね」「雪が降っているから冬ですね」と、具体的なイメージで伝えましょう。
まとめ
季節感が薄れ、適切な服選びが困難に
季節に合った服を目につく場所に
季節外れの服は片付ける
声かけと視覚的ヒントで支援
体温調節に注意