着替えの手順を声かけでサポート
順序立てた指示で混乱を防ぐ
体験談
夫は認知症が進んでから、着替えの途中で混乱し、パンツの上にズボンを履いてしまったり、シャツを裏返しに着たりすることが増えました。自分では気づかず、外出しようとすることもありました。
訪問看護師さんから「着替えの手順を一つ一つ声に出して伝えてあげてください」とアドバイスを受けました。「まず下着を着ましょう」「次はシャツです」「ズボンを履きましょう」と、順番に声をかけると、夫はスムーズに着替えられるようになりました。
声かけ一つで、こんなにも違うのだと実感しました。
— 76歳の夫(アルツハイマー型認知症)を在宅介護する71代妻
着替えの手順を声かけでサポートすることで、順序立てた指示で混乱を防げます。
詳しく知る
認知症が進行すると、複数の手順を記憶し、順番に実行することが難しくなります(遂行機能障害)。着替えは、下着→シャツ→ズボンなど、いくつもの手順があるため、混乱しやすい行為です。
着替えの声かけのポイント:
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一つずつ: 「下着を着て、シャツを着て」と一度に言わず、「まず下着を着ましょう」と一つずつ。
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順番に: 着替えの順番に沿って、段階的に声をかける。
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シンプルに: 短く、分かりやすい言葉で。
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ゆっくりと: 焦らず、一つの動作が終わってから次の声かけ。
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肯定的に: 「できましたね」と褒める。
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実物を見せる: 言葉だけでなく、実際の服を見せる。
声かけにより、本人は何をすればよいか理解し、自分で着替えられます。
実践のステップ
着替えの服を順番に並べて置く
「まず下着を着ましょう」と一つずつ声をかける
一つの動作が終わったら、次の声かけ
「できましたね」「上手ですね」と褒める
混乱している時は、実物を手渡す
急がせず、ゆっくりとしたペースで
できるところは自分でやってもらう
注意点
ただし、過度に細かく指示すると、かえって混乱することがあります。本人の能力に合わせて、必要な部分だけサポートしましょう。また、できないことを責めたり、急かしたりしないようにしてください。
応用・バリエーション
着替えの手順を写真やイラストで示した「手順書」を作るのも効果的です。視覚的に分かりやすく、本人が自分で確認できます。
まとめ
着替えの手順が分からなくなる
一つずつ、順番に声をかける
シンプルでゆっくりとした声かけ
できたら褒める
本人の能力に合わせて支援