3分要約介護・施設施設入所在宅介護
認知症の施設入所拒否の対応方法|家族が無理なく進めるコツ
2026/4/18|医師監修
ケースの状況
認知症の母の介護を続けてきた父が腰を悪くし、在宅での介護継続が限界に近づいた。施設入所を考えているが、母が「施設には行かない、捨てないで」と強く拒否している。
医師の視点
「施設に入る」という言葉は「捨てられる」という恐怖と結びつきやすいです。伝え方と順序を変えることで、本人が「自然に選べる」状況を作ることができます。「説得する」ではなく「レールを引く」発想の転換が鍵です。
1
ショートステイで「お試し体験」を先に作る
「パパが検査入院する3日間だけ」という名目で1〜2泊のショートステイを試みます。「捨てられた」と感じさせないためのフレームが重要で、帰宅後に「気持ちよかった」という体験を作ることが目標です。
2
デイサービスで顔なじみのスタッフを作ってから施設を検討する
同じ施設のデイサービスに通い始め、スタッフと顔なじみになってから本入所を提案します。「知っている人がいる場所」は施設への抵抗を大きく下げます。
3
「選ぶ愛情」として伝え方を工夫する
「施設に送り込む」のではなく「お父さんが安心して治療できるように、一番いい場所を選んだ」と伝えます。主治医からの意見書を活用して「医療的な必要性」として説明することも有効です。
経過と結果
「パパが入院中の3日間」という名目のショートステイで「お風呂が気持ちよかった」「ご飯がおいしかった」と母が話した。
その後デイサービスで顔なじみができ、3ヶ月後に本入所を提案すると「あそこには知っている人がいるから」と受け入れてくれた。
入所4ヶ月後、面会に来るたびに「また来てね」と手を振って見送ってくれるようになった。
今日からできること
ショートステイの「お試し利用」をケアマネジャーに相談してみましょう。本入所の話を出す前に、まず体験させることが大切です。