3分要約薬・医療服薬拒否薬の管理
認知症の服薬拒否の原因と対処法|薬を飲まない場合の対応
2026/4/18|医師監修
ケースの状況
アルツハイマー認知症の母が「これは毒だ」と言って薬を飲もうとしない。アリセプトも降圧薬も「飲んだふりをして捨てている」ことが発覚し、家族が困っている。
医師の視点
服薬拒否の背景には「薬への恐怖・不信感」「飲み込みにくさ」「薬を飲むという行為自体が理解できない」など複数の原因があります。「なぜ飲まないのか」を理解した上で対策を立てると、多くのケースで改善できます。
1
剤形を変える(OD錠・パッチへの変更)
アリセプトはOD錠(口に入れると唾液で溶ける錠剤)に変更できます。リバスチグミンは背中に貼るパッチ型に変更可能です。主治医・薬剤師に「飲めません」と正直に伝えて相談しましょう。
2
食べ物・飲み物に混ぜる(粉砕可能な薬の場合)
降圧薬などは粉砕してヨーグルトやジャムに混ぜられる場合があります。必ず薬剤師に「この薬は粉砕してもよいですか?」と確認してから行います。
3
声かけとタイミングを変える
「薬を飲んでください」ではなく「先生からもらった大事なお薬です」と伝え、機嫌のよい午前中に試します。一包化と服薬カレンダーで「飲んだかどうか」の管理も同時に行います。
経過と結果
まず声かけを「先生からもらった大事なお薬」に変更し、ヨーグルトに混ぜると降圧薬への抵抗がなくなった。
翌週にアリセプトをOD錠に変更したところ水なしで飲めるようになった。
デイサービスの看護師が服薬を担当するように変更し、2ヶ月後には服薬拒否がほぼ解消。
介護者との関係も穏やかになった。
今日からできること
かかりつけ薬局に電話して「一包化できますか?この薬は粉砕可能ですか?」と聞いてみましょう。薬剤師は介護者の相談に慣れています。