「これ以上続けられない」と感じたときは、2分の無料チェックで、いま何をすべきかを整理できます。

2分でチェック
🌸介護者のセルフケア•3分で読める

介護者同士の交流会や家族会に参加

経験を共有し、孤独感を解消

Yuya Kobayashi, MD, PhD

医療監修

Yuya Kobayashi, MD, PhD

認知症専門外来・在宅診療医

介護の苦労は、経験した人でなければ理解しにくいことがあります。介護者同士の交流会や家族会に参加することで、経験を共有し、「一人ではない」という安心感を得ることが、孤独感の解消につながります。

体験談

父(83歳、アルツハイマー型認知症)の介護をしていた頃、周囲に同じような立場の人がおらず、友人に介護の話をしても、「大変だね」という共感以上の反応は得られませんでした。次第に、「この苦労は誰にも理解してもらえない」という孤独感が強まっていきました。

ある日、地域包括支援センターの掲示板で、「認知症の家族会」の案内を見つけました。「知らない人ばかりの場所は緊張する」と迷いましたが、思い切って一度参加してみることにしました。

参加してみると、そこには自分と同じように、介護の疲れや葛藤を抱える人たちが集まっていました。「うちも同じような時期がありました」「その気持ち、すごく分かります」という言葉をかけてもらい、初めて「分かってもらえた」という安心感を得ることができました。

それ以来、月に一度の家族会に参加することが、自分にとって欠かせない時間になりました。介護の具体的な工夫を教えてもらえることも助けになりますが、それ以上に、「一人ではない」と感じられることが、続けていく力になっています。

— 83歳の父(アルツハイマー型認知症)を介護した経験を持つ55歳女性

詳しく知る

なぜ介護者同士の交流が支えになるのか

介護の悩みは、経験したことのない人には、なかなか実感を伴って理解されにくいものです。周囲から「大変だね」という言葉をかけられても、根本的な孤独感が解消されないことがあります。

一方、同じように介護を経験している人同士であれば、具体的な状況や感情に、深く共感し合うことができます。「自分だけがつらいわけではない」「同じような経験をした人がいる」と知ることは、精神的な支えになるだけでなく、実際に役立つ工夫や情報を得る機会にもなります。交流会・家族会に参加する具体的な工夫は、下の実践のステップを参考にしてください。

💬 「分かってもらえないと感じていました」

介護経験者からのアドバイス

「友人に話しても、どこか他人事のように感じられ、孤独感が強まるばかりでした。でも、家族会で同じ経験をした人たちと話したとき、初めて『分かってもらえた』と感じました。

具体的なアドバイスをもらえることも助けになりますが、何より、自分だけがつらいわけではないと知れたことが、続けていく力になっています。」

参加をためらう気持ちへの向き合い方

  • 「初めての場所は緊張する」という気持ちは自然なものと受け止める
  • 話さずに聞くだけの参加でも構わないと考える
  • 一度で合わないと感じたら、他の会を探してみる柔軟さを持つ

実践のステップ

  1. 地域包括支援センターや自治体の福祉窓口で地域の家族会の情報を得る

  2. 参加に緊張がある場合はまず見学や一度きりの参加から始める

  3. 対面が難しい場合はオンラインの介護者コミュニティも活用する

  4. 若年性認知症など特定の状況に特化した会も探してみる

  5. 無理のないペースで継続的に関わることを意識する

注意点

交流会に参加しても孤独感や気分の落ち込みが改善しない場合、強い不安や抑うつ状態が続いている場合、介護そのものへの意欲が著しく低下している場合は、家族会だけでなく、かかりつけ医や精神科・心療内科への相談も検討してください。

こんな場合は当てはまらないことも

地域によっては家族会そのものの開催頻度が少なく、身近に交流の場が見つからないことがあります。また、本人から目が離せない介護者にとっては、外出して参加すること自体のハードルが高い場合もあります。オンライン開催も増えていますが、通信環境や機器操作に不慣れだと、かえって負担に感じることもあるため、無理に合わせようとせず自分に合った形を探してください。

応用・バリエーション

対面での参加に強い抵抗がある場合は、電話相談窓口や、匿名で参加できるオンラインの掲示板・SNSグループから始めるという方法もあります。

まとめ

関連するヒント

根拠について:介護者同士のピアサポート(家族会・交流会)が孤独感の軽減と心理的支援に資するという考え方は介護支援の分野で広く支持されている。

最終更新日:

参考文献

  1. [1]山口晴保(編). 認知症の正しい理解と包括的医療・ケアのポイント 第4版. 協同医書出版社 (2023)

本サイトの医療コンテンツは医師による査読を経て公開しています。

監修ポリシーを確認する →