好みの色や柄で個性を尊重
自己表現の機会を保つ
ケーススタディ
特別養護老人ホームで、Xさん(79歳)は施設が用意した無地の服を嫌がり、着替えを拒否していました。以前はおしゃれが好きで、明るい色の花柄の服をよく着ていた方でした。
スタッフは家族に相談し、Xさんが好きだった花柄の服を何着か持ってきてもらいました。すると、Xさんは「これ、可愛いわね」と喜び、自分から着替えるようになりました。
鏡を見て「今日は綺麗ね」と笑顔を見せるXさんを見て、スタッフは「好みの服を着ることは、その人らしさを保つことなのだ」と実感しました。
Xさん(79歳) - アルツハイマー型認知症、特別養護老人ホーム入所中
好みの色や柄で個性を尊重することで、自己表現の機会を保ち、その人らしさを大切にできます。
詳しく知る
服装は、その人の個性や好みを表現する大切な手段です。認知症があっても、好きな色や柄の好みは残っていることが多く、お洒落をすることで自尊心や生活の質が向上します。
服選びで個性を尊重:
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好みの色: 以前から好きだった色の服を用意する。
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好みの柄: 花柄、チェック、無地など、本人の好みに合わせる。
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おしゃれなデザイン: 「介護用」だからといって、地味な服にする必要はない。
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アクセサリー: スカーフ、帽子、アクセサリーで個性を演出。
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生活歴を参考に: 若い頃のファッションスタイルを家族に聞く。
おしゃれをすることで、外出や人と会うことへの意欲も高まります。
実践のステップ
本人や家族に、好きな色や柄を聞く
生活歴から、ファッションの好みを知る
好みの服を何着か用意する
アクセサリーやスカーフで個性を演出
鏡を見ながら「素敵ですね」「似合っていますね」と声をかける
外出の際は、特におしゃれな服を選ぶ
写真を撮って、家族に見せる
注意点
ただし、安全性や着脱のしやすさも考慮する必要があります。おしゃれと機能性のバランスを取りましょう。また、本人が嫌がる服を無理に着せることは避けてください。
応用・バリエーション
美容院や理容院で髪を整えることも、身だしなみの一環です。訪問美容サービスもあり、自宅で髪を整えてもらえます。
まとめ
服装は個性と自己表現の手段
好みの色や柄を尊重
おしゃれで自尊心向上
生活歴を参考にする
安全性と機能性も考慮