重ね着や着替え拒否には理由がある
体温調節障害や不安を理解する
ケーススタディ
デイサービスで、Yさん(84歳)は真夏でも何枚も服を重ね着し、汗だくになっていました。スタッフが「暑くないですか?」と聞いても、「寒い」と答え、服を脱ごうとしませんでした。
スタッフは、Yさんの体温調節機能が低下していることを理解し、無理に服を脱がせるのではなく、冷房の温度を調整し、水分補給をこまめに行うことにしました。また、薄手の長袖を用意し、「こちらの方が涼しいですよ」と提案すると、Yさんは受け入れてくれました。
重ね着や着替え拒否には、体温調節障害や不安などの理由があることを学びました。
Yさん(84歳) - レビー小体型認知症、デイサービス利用中
重ね着や着替え拒否には、体温調節障害や不安などの理由があることを理解し、無理強いせず対応しましょう。
詳しく知る
認知症のある方が異常な重ね着をしたり、着替えを拒否したりするのには、いくつかの理由があります。
重ね着や着替え拒否の理由:
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体温調節機能の低下: 暑さや寒さを正確に感じられない。「寒い」と感じて重ね着する。
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不安や恐怖: 着替えることへの不安、裸になることへの恐怖。
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習慣やこだわり: 「この服を着なければ」という強いこだわり。
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感覚過敏: 服の肌触りが気になる、タグがチクチクする。
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記憶障害: 着替えたことを忘れ、また着替えようとする。
対応のポイント:
- 無理に脱がせない
- 理由を推測し、対処する
- 室温調整や水分補給で体温管理
- 薄手の長袖など、代替案を提示
- 時間を置いて再度声をかける
本人の気持ちを尊重しながら、安全に配慮することが大切です。
実践のステップ
重ね着の理由を推測する(寒い、不安、こだわりなど)
無理に脱がせず、室温調整で対応
水分補給をこまめに行い、熱中症を予防
薄手の長袖など、代替案を提示
「こちらの方が涼しいですよ」と理由を伝える
時間を置いて、再度声をかける
医師に相談し、体温調節障害の有無を確認
注意点
熱中症のリスクが高いため、特に夏場は注意が必要です。無理に脱がせなくても、室温を低めに設定し、水分補給を徹底しましょう。また、冬場の薄着も低体温症のリスクがあるため、毛布やひざ掛けで調整してください。
応用・バリエーション
着替えを嫌がる場合は、シャワーや入浴のタイミングで自然に着替えてもらうことも有効です。
まとめ
重ね着や着替え拒否には理由がある
体温調節障害、不安、こだわりを理解
無理強いせず、室温や水分で調整
代替案を提示
熱中症・低体温症に注意