一口大に切り、食べやすい形状にする
咀嚼・嚥下機能に合わせた工夫で誤嚥を防ぐ
体験談
義父は認知症が進行してから、食事中にむせることが増えました。ある日、大きな肉の塊をそのまま飲み込もうとして、喉に詰まらせてしまい、救急車を呼ぶ事態になりました。幸い大事には至りませんでしたが、本当に怖い経験でした。
医師から「咀嚼や嚥下の機能が低下しています。食事は一口大に切って、食べやすい形にしてください」と指導を受けました。それからは、肉や野菜はすべて1cm角程度に切り、魚はほぐし、ご飯はお粥にするなど、食べやすい形態に工夫しました。
それ以降、むせることも減り、安心して食事を見守れるようになりました。事前の準備が、こんなにも重要だったのだと実感しています。
— 81歳の義父(血管性認知症)を同居介護する55代嫁
咀嚼・嚥下機能に合わせて、食材を一口大に切り、食べやすい形状にすることで、誤嚥や窒息を防げます。
詳しく知る
認知症が進行すると、咀嚼(噛むこと)や嚥下(飲み込むこと)の機能が低下します。また、食べ物を口に入れても、噛むことを忘れてしまったり、飲み込むタイミングが分からなくなったりすることがあります。
誤嚥や窒息のリスク:
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大きな塊: 大きな食材をそのまま飲み込もうとして、喉に詰まる。
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硬い食材: 噛み切れない硬い食材が、そのまま喉に流れる。
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パサパサした食材: パンや焼き魚など、口の中でまとまらず、むせやすい。
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水分の多い食材: サラサラした液体は、誤って気管に入りやすい。
食べやすい形態に調整することで、これらのリスクを減らせます。
調整の目安:
- 一口大: 1〜1.5cm角程度(箸で切れる柔らかさ)
- 柔らかさ: 舌で潰せる程度(指で軽く押すとつぶれる)
- まとまりやすさ: 口の中でバラバラにならない
- 適度なとろみ: 液体には、とろみをつける
本人の咀嚼・嚥下機能に合わせて、段階的に調整することが大切です。
実践のステップ
食材を1〜1.5cm角の一口大に切る
肉や魚は、繊維を断つように切る
硬い野菜は、十分に煮て柔らかくする
パンやクッキーは、水分でしっとりさせる
ご飯は、お粥や軟飯にする
言語聴覚士や管理栄養士に、適切な食事形態を相談する
注意点
嚥下機能の評価は、専門家(言語聴覚士など)に依頼しましょう。自己判断で形態を決めると、かえって危険な場合があります。また、食事中は必ず見守り、むせや詰まりがないか確認することが重要です。
応用・バリエーション
市販の介護食品(ソフト食、ムース食など)を活用するのも一つの方法です。見た目は普通の料理のようでも、柔らかく調整されているため、安全に食べられます。
まとめ
咀嚼・嚥下機能の低下に対応
一口大(1〜1.5cm角)に切る
柔らかく、まとまりやすい形態に
専門家に適切な食事形態を相談
食事中は必ず見守る