Dementia Connect
メニュー
🍽️食事・栄養2分で読める

とろみ剤やゼリー状食品でむせを予防

嚥下機能の低下に対応した安全な食事形態

体験談

父が認知症になってから、お茶を飲むたびにむせるようになりました。最初は「飲み方が悪いのかな」と思っていましたが、次第にむせる回数が増え、食事中にもむせることが多くなりました。

ある日、誤嚥性肺炎で入院してしまいました。退院時に言語聴覚士さんから「とろみ剤を使ってください」と指導を受けました。水やお茶にとろみをつけることで、飲み込みやすくなり、気管に入りにくくなるとのことでした。

それからは、すべての飲み物にとろみ剤を混ぜるようにしました。最初は「飲みにくそう」と心配しましたが、父はむせることなく、安心して飲めるようになりました。

とろみ剤という存在を知らなかったので、もっと早く使っていればと後悔しています。

80歳の父(アルツハイマー型認知症)を在宅介護する50代息子

とろみ剤やゼリー状食品を活用することで、嚥下機能の低下に対応し、誤嚥やむせを予防できます。

詳しく知る

認知症が進行すると、嚥下機能(飲み込む力)が低下します。特に、水やお茶などのサラサラした液体は、飲み込む速度が速いため、誤って気管に入りやすくなります(誤嚥)。

誤嚥の危険性:

  1. むせ: 気管に液体が入ると、反射的にむせます。

  2. 誤嚥性肺炎: 誤嚥した液体に含まれる細菌が肺に入り、肺炎を起こします。高齢者の死因の上位です。

  3. 窒息: 固形物が気管に詰まると、窒息の危険があります。

とろみ剤の効果:

  • 飲み込み速度の調整: とろみがあることで、液体がゆっくり喉を通り、飲み込みやすくなります。

  • まとまりやすさ: 口の中でバラバラにならず、一塊として飲み込めます。

とろみの段階(日本摂食嚥下リハビリテーション学会基準):

  1. 薄いとろみ: フレンチドレッシング程度
  2. 中間のとろみ: とんかつソース程度
  3. 濃いとろみ: マヨネーズ程度

本人の嚥下機能に合わせて、適切な濃度に調整することが大切です。

広告

実践のステップ

1

言語聴覚士に嚥下機能を評価してもらう

2

適切なとろみの濃度を専門家に確認する

3

水、お茶、スープなど、すべての液体にとろみをつける

4

とろみ剤をよく混ぜ、ダマがないようにする

5

ゼリー状の水分補給用食品も活用する

6

むせの有無を観察し、濃度を調整する

注意点

とろみ剤は医師や言語聴覚士の指導の下で使用しましょう。とろみが濃すぎると、かえって飲み込みにくくなることがあります。また、とろみ剤を入れてから時間が経つと、さらに濃くなるため、作り置きは避けましょう。

応用・バリエーション

市販のとろみ付き飲料やゼリー飲料も便利です。外出時や緊急時には、これらを活用すると安全です。また、スープやみそ汁も、とろみをつけることでむせにくくなります。

まとめ

サラサラした液体は誤嚥しやすい

とろみ剤で飲み込みやすく

嚥下機能に合わせた濃度調整

専門家の指導を受ける

誤嚥性肺炎の予防

広告