トイレの場所を分かりやすく示す
目印や案内で自立排泄を支援
ケーススタディ
グループホームで、Zさん(80歳)はトイレの場所が分からず、廊下や居室で排泄してしまうことが増えていました。スタッフが案内しても、次の時は忘れてしまいます。
スタッフは、トイレのドアに大きく「トイレ」と書いた札を貼り、ドアを常に開けておくことにしました。また、Zさんの部屋からトイレまでの床に、矢印のシールを貼りました。
すると、Zさんは矢印を辿ってトイレを見つけられるようになり、失敗が減りました。視覚的な目印が、自立排泄を支援したのです。
Zさん(80歳) - アルツハイマー型認知症、グループホーム入所中
トイレの場所を分かりやすく示すことで、目印や案内で自立排泄を支援できます。
詳しく知る
認知症になると、空間認識能力が低下し、トイレの場所が分からなくなることがあります。視覚的な目印を活用することで、自分でトイレに行けるようになります。
トイレを分かりやすくする工夫:
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目印の設置: ドアに「トイレ」の札、トイレマークのイラストを貼る。
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ドアを開けておく: 中が見えると、トイレだと認識しやすい。
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照明: トイレの照明を常につけておく、または自動点灯にする。
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床の矢印: 部屋からトイレまでの床に矢印シールを貼る。
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色の活用: トイレのドアを他と違う色にする。
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便器の色: 白い便器は床と区別がつきにくいため、便座カバーで色をつける。
これらの工夫により、本人が自分でトイレに行けるようになり、自立が支援されます。
実践のステップ
トイレのドアに「トイレ」の文字とマークを貼る
ドアを常に開けておく、または半開きにする
トイレの照明を常につける
部屋からトイレまでの床に矢印シールを貼る
トイレのドアを目立つ色にする(ペイントまたはシート)
便座カバーで便器の位置を分かりやすくする
注意点
ただし、レビー小体型認知症の方は、視覚認知の問題があるため、イラストや色が逆に混乱を招くことがあります。その方の認知症のタイプに合わせて調整しましょう。
応用・バリエーション
夜間は、足元灯や廊下灯をつけておくと、トイレに行きやすくなります。また、ポータブルトイレを寝室に置くことも有効です。
まとめ
視覚的な目印でトイレの場所を示す
ドアに文字とマーク
照明と床の矢印
自立排泄を支援
認知症のタイプに合わせて調整