3分要約介護・施設独居遠距離介護

遠距離介護・一人暮らしの認知症親への対応方法|専門医が解説

2026/4/18|医師監修
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ケースの状況

82歳の父は軽度認知症と診断されて6ヶ月。車で3時間の距離に一人暮らし。冷蔵庫に腐った食材、外出時にガスがつけっぱなし——それでも「大丈夫、一人で暮らせる」と言い張る父に、家族はどう向き合えばよいのか。

医師の視点

「大丈夫」と言い張るのは意地ではありません。自分の状態を正確に把握できない「病識の欠如」という認知症の症状です。ガスのつけっぱなしは実行機能の低下を示す危険サインであり、月1回の帰省では対応に明確な限界があります。今すぐ動く必要があります。

1

地域包括支援センターへの相談が最初の一歩

父が住む市区町村の地域包括支援センターに連絡します。本人の同意がなくても家族が相談でき、要介護認定申請とケアマネジャーのアサインにつなげてもらえます。

2

ガスコンロをIHに交換して火災リスクを構造的にゼロにする

「試しに1ヶ月だけ」というフレームで提案すると抵抗が少なくなります。「安全のため」より「私たちが安心するため」という言い方が効果的です。

3

デイサービスとヘルパーを段階的に導入する

「介護施設」ではなく「社交の場」として経験してもらうことで本人の抵抗を最小化できます。ケアマネジャーが家族の目となり、月次で状況を把握してくれます。

経過と結果

帰省時に地域包括支援センターを訪問し、要支援2の認定を取得

IH調理器への交換でガス事故リスクが解消した

デイサービスで同世代の仲間ができ、6ヶ月後には「いつ来るの?」と楽しみにするまで変化

ケアマネジャーとの連携で、遠距離からでも週次の状況把握が可能になった

今日からできること

父が住む市区町村名+「地域包括支援センター」で検索し、電話番号をメモしておきましょう。本人の同意がなくても、家族だけで相談できます。