3分要約食事・栄養食事拒否食欲不振
認知症で食事を拒否する原因と対処法|専門医が解説
2026/4/18|医師監修
ケースの状況
80代の母はアルツハイマー型認知症の中等度。3ヶ月前から「おなかがすいていない」「いらない」と食事を拒否し、体重が3kg減少した。
医師の視点
「食べない」という言葉の裏には複数の原因が重なっています。最も見落とされやすいのは義歯の不具合や口内の痛みです。認知症の方は「痛い」を言葉にできず、「いらない」という行動でしか伝えられないことがあります。食事拒否を「わがまま」と捉えず、まず体の不快感を疑うことが重要です。
1
口腔内チェックを最優先に
義歯の状態と口腔内を確認し、訪問歯科を手配します。義歯の調整だけで食欲が戻るケースは少なくありません。「口の問題かもしれない」という視点を持つことが、改善への最短ルートです。
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食事の環境と声かけを見直す
テレビを消した静かな環境で、家族が隣に座り「おいしいよ」と一緒に食べます。「食べなければいけない」という圧力を取り除くことが、逆に食欲を引き出すことがあります。
3
3食のルールを手放して少量頻回食に切り替える
「朝・昼・晩」にこだわらず、好きな羊羹・バナナ・ホットミルクを2時間おきに提供します。「ちょっとおいしいもの食べてみて」と気軽に渡すと素直に受け取ることが増えます。
経過と結果
訪問歯科で義歯を調整すると食事中に顔をしかめる様子が減少した。
少量頻回食に切り替えて1ヶ月後に体重が0.5kg回復。
3ヶ月後には安定した摂取ができるようになり、介護者の精神的プレッシャーも大幅に軽減された。
デイサービスとの連携で昼食の摂取量も改善した。
今日からできること
口腔内を目視で確認してみてください。義歯の浮き・歯茎の赤みがあれば、訪問歯科に電話するタイミングです。