ケアガイド医師査読済 · 2026年7月公開 2026年7月24日

海外在住でも、日本の親の認知症介護はできる──遠距離介護の始め方

海外に住みながら日本の親の認知症介護と向き合う方へ。ケアマネジャーとの連携、時差があっても使えるオンライン相談、判断能力が低下したときに備える成年後見の基礎知識まで、遠距離介護の始め方をまとめました。


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海外に住んでいると、日本にいる親が認知症になったとき、「自分に何ができるのか」「帰国すべきなのか」と不安になる方が多いと思います。結論から言うと、海外にいてもできることは決して少なくありません。役割分担と連絡体制さえ整えれば、遠距離のまま介護を支えることは可能です。


結論

海外在住であっても、日本にいる親御さん自身の介護保険サービスは通常どおり利用できます。海外にいるあなたの役割は「現場の介護」ではなく「意思決定と情報共有のハブ」になることです。


誰が何を担うのか


遠距離介護は、一人で抱え込むものではなく、次のように役割を分けて考えると整理しやすくなります。


役割主な担い手海外からでもできること
日常の介護・見守り訪問介護・デイサービス・近隣の親族直接は難しい
ケアプランの調整ケアマネジャー電話・メール・ビデオ通話で定期連携
医療的な判断の整理主治医・オンライン相談の医師オンライン相談で状況を確認できる
財産管理・契約手続き本人・任意後見人・家族制度を理解し、必要な手続きを進める

まず確認しておきたい3つのこと


1

ケアマネジャーの連絡先と、今のケアプランの内容 ── 担当ケアマネジャーと直接つながっておくと、状態変化の連絡を最初に受けられます。まだ担当がいない場合は、地域包括支援センターに相談すると紹介を受けられます。

2

判断能力の状態 ── 物忘れの範囲か、契約や財産管理の判断が難しくなってきているかで、必要な備えが変わります。

3

緊急時の連絡体制 ── 何かあったとき、誰が・どの順番で連絡を受けるかを、親族間であらかじめ決めておきましょう。


時差がある中での連絡

海外との時差がある場合、ケアマネジャーとの電話連絡は日中に限られることがほとんどです。定期報告はメールやチャットで受け取れるよう、あらかじめ依頼しておくと負担が減ります。


時差があっても使えるオンライン相談


海外との時差は、リアルタイムのビデオ通話が組みにくい一番の壁です。当サービスの「Connect Review」は、症状や困りごとをフォームで送ると、認知症に精通した医師が48時間以内に文章で回答する仕組みのため、時差に関係なく利用できます。ビデオ通話が難しい時間帯でも、状況を整理して医師の見解を得られます。


普段の相談(単発相談・回数券)は、こちらの都合の良い時間に予約して医師とオンラインで話す形式です。時差に合わせて予約時間を選べるため、深夜・早朝以外の時間帯で調整できるか、予約時に確認してみてください。


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判断能力の低下に備える──成年後見制度の基礎知識

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親御さんの判断能力が低下してくると、預金の引き出しや施設入居契約などを本人だけで行うことが難しくなる場合があります。このようなときに使われるのが成年後見制度(法定後見・任意後見)です。


制度の概要(詳細は専門家に確認を)

  • 法定後見:判断能力が既に低下した後に、家庭裁判所が後見人を選任する制度
  • 任意後見:判断能力があるうちに、本人が将来の後見人をあらかじめ決めておく契約
  • 手続きは司法書士・弁護士・家庭裁判所が窓口になります。海外在住の家族が申立人になれるかどうかはケースにより異なるため、早めに専門家へ相談することをおすすめします

  • この制度は法律の専門領域であり、当サービスは医療相談を専門としているため、具体的な手続きは司法書士・弁護士・法務局にご相談ください。


    「そばにいられない」ことへの罪悪感を抱えなくていい


    海外在住の家族から多く聞かれるのが、「帰国できない自分を責めてしまう」という気持ちです。物理的にそばにいられないことと、介護に関わっていないことはイコールではありません。情報を把握し、判断を助け、必要な備えを整えることも、立派な介護の一部です。


    よくある質問


    Q. 海外発行のクレジットカードでも決済できますか?

    A. はい。円建ての決済のまま、海外発行のクレジットカードでもご利用いただけます。


    Q. ケアマネジャーを海外からでも変更できますか?

    A. 可能です。地域包括支援センターまたは現在のケアプラン作成事業所に相談することで変更の手続きができます。海外在住であることを伝えれば、連絡方法を配慮してもらえるケースが多いです。


    Q. 緊急時、海外からすぐに帰国できない場合はどうすればいいですか?

    A. 近隣の親族・ケアマネジャー・地域包括支援センターの間で、緊急連絡網をあらかじめ整えておくことが重要です。当サービスのオンライン相談でも、状況整理のお手伝いができます。


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    関連情報

  • 介護保険の申請方法・手順ガイド
  • 遠距離介護の実例:仕事と介護の両立
  • 介護うつになる前に読む:燃え尽き症候群チェックリスト
  • この記事についてもっと詳しく知りたい方へ

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