「親のもの忘れが心配…」
軽度認知障害(MCI)の13のサイン
認知症になる前には「軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)」という段階があります。 この段階で気づいて受診することが、認知症への移行を遅らせ、場合によっては正常に回復させる鍵になります。
MCIとは何か
MCIは「正常な老化」と「認知症」の中間にある状態です。記憶力などの認知機能に低下はあるものの、 日常生活への支障は軽微で、本人も周囲も「年のせいかな?」と見過ごしがちです。
正常な老化
加齢に伴う自然な物忘れ
MCI(軽度認知障害)
認知機能は低下しているが日常生活は送れる
認知症
日常生活に支障が出る程度の認知機能低下
↑ MCIの段階で気づくことが最も重要です
MCIの13のサイン チェックリスト
気になる項目にチェックを入れてください。複数あてはまる場合は受診を検討してください。
「年のせい」との見分け方
| 場面 | 正常な老化 | MCIのサイン |
|---|---|---|
| 物忘れ | 思い出せないことがあるが、後で思い出せる | ヒントを与えても思い出せない。忘れた事実自体を覚えていない |
| 会話 | たまに言葉が出にくいことがある | 会話の途中で話の内容を忘れる。「あれ・それ」が著しく増える |
| 道 | 慣れない場所で迷うことがある | 長年通い慣れた場所でも迷う |
| 料理 | レシピを見ながら料理する | 慣れた料理の手順が混乱する。同じ調理を2回する |
| 判断 | 難しい決断に時間がかかる | 普段の買い物や金銭管理でミスが増える |
こんなときは受診を
「要注意」マークの項目が1つでも当てはまる
チェックした項目が3つ以上ある
症状が「最近2〜3ヶ月で明らかに増えた」と感じる
本人が「最近、物忘れがひどい気がする」と自覚している
家族や職場の人から「最近おかしい」と指摘された
受診の誘い方のヒント
「認知症かも」という言い方は本人の抵抗感につながります。 「最近少し物忘れが増えたみたいだから、念のため検査してみよう」 「健康診断の一環として行こう」という誘い方が受け入れられやすいです。
MCIで診断されたら:できること
有酸素運動(最も効果的)
週150分以上の中等度の有酸素運動(ウォーキング、自転車など)が認知機能低下を遅らせる可能性があります。
認知的活動
読書、パズル、楽器演奏、習い事など「脳を使う活動」が認知的予備能を高めます。
食事(地中海食・MIND食)
野菜・魚・オリーブオイル中心の食事が認知症リスクを低下させるエビデンスがあります。
睡眠の質を改善
睡眠中に脳の老廃物(アミロイドβなど)が排出されます。7〜8時間の質の良い睡眠を目標に。
社会的なつながり
孤独は認知症リスクを高めます。家族・友人との交流、地域活動への参加が保護的に働きます。
持病の管理
高血圧・糖尿病・脂質異常症・難聴などの適切な管理がMCIの進行抑制につながります。
よくある質問
次のステップ
気になることがあれば、
専門医に直接相談できます
「チェックリストに当てはまったけど、これって本当に大丈夫?」 「受診を勧めたいけど、どう切り出せばいい?」 そんな疑問を、オンラインで専門医に相談できます。
※ 専門医への相談はスタンダードプラン以上の特典です