早期発見軽度認知障害(MCI)

「親のもの忘れが心配…」軽度認知障害(MCI)の13のサイン

認知症になる前には「軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)」という段階があります。 この段階で気づいて受診することが、認知症への移行を遅らせ、場合によっては正常に回復させる鍵になります。

読了約6分公開 2026年8月25日
この記事は一般的な知識提供を目的としており、医学的診断の代わりになるものではありません。 気になる症状がある場合は、医療機関へご相談ください。

MCIとは何か

MCIは「正常な老化」と「認知症」の中間にある状態です。記憶力などの認知機能に低下はあるものの、 日常生活への支障は軽微で、本人も周囲も「年のせいかな?」と見過ごしがちです。

正常な老化

加齢に伴う自然な物忘れ

MCI(軽度認知障害)

認知機能は低下しているが日常生活は送れる

認知症

日常生活に支障が出る程度の認知機能低下

↑ MCIの段階で気づくことが最も重要です

MCIの13のサイン チェックリスト

気になる項目にチェックを入れてください。複数あてはまる場合は受診を検討してください。

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約5分で完了する認知機能スクリーニングテストです。結果を見て、受診の目安にしてください。

「年のせい」との見分け方

場面正常な老化MCIのサイン
物忘れ思い出せないことがあるが、後で思い出せるヒントを与えても思い出せない。忘れた事実自体を覚えていない
会話たまに言葉が出にくいことがある会話の途中で話の内容を忘れる。「あれ・それ」が著しく増える
慣れない場所で迷うことがある長年通い慣れた場所でも迷う
料理レシピを見ながら料理する慣れた料理の手順が混乱する。同じ調理を2回する
判断難しい決断に時間がかかる普段の買い物や金銭管理でミスが増える

こんなときは受診を

「要注意」マークの項目が1つでも当てはまる

チェックした項目が3つ以上ある

症状が「最近2〜3ヶ月で明らかに増えた」と感じる

本人が「最近、物忘れがひどい気がする」と自覚している

家族や職場の人から「最近おかしい」と指摘された

受診の誘い方のヒント

「認知症かも」という言い方は本人の抵抗感につながります。 「最近少し物忘れが増えたみたいだから、念のため検査してみよう」 「健康診断の一環として行こう」という誘い方が受け入れられやすいです。

MCIで診断されたら:できること

🏃

有酸素運動(最も効果的)

週150分以上の中等度の有酸素運動(ウォーキング、自転車など)が認知機能低下を遅らせる可能性があります。

🧠

認知的活動

読書、パズル、楽器演奏、習い事など「脳を使う活動」が認知的予備能を高めます。

🥗

食事(地中海食・MIND食)

野菜・魚・オリーブオイル中心の食事が認知症リスクを低下させるエビデンスがあります。

😴

睡眠の質を改善

睡眠中に脳の老廃物(アミロイドβなど)が排出されます。7〜8時間の質の良い睡眠を目標に。

👥

社会的なつながり

孤独は認知症リスクを高めます。家族・友人との交流、地域活動への参加が保護的に働きます。

💊

持病の管理

高血圧・糖尿病・脂質異常症・難聴などの適切な管理がMCIの進行抑制につながります。

ただし「週150分の運動」と言われても、本人が乗り気でない、あるいは膝が痛いという現実にぶつかることがほとんどです。 74歳でMCIと診断された母親のために、家族全員でこの6つをどう生活に組み込んだかは、MCIと診断された母のために家族ができることを医師に相談した事例に、運動量の決め方や続かなかったときの立て直し方まで具体的に記録しています。

よくある質問

受診の結果や診断名を本人にどう伝えるかは、チェックリスト以上に家族が悩む部分です。 若年性アルツハイマー型認知症の診断名を本人に伝えるか迷った家族の実例は告知をするか迷った家族への医師の回答をご覧ください。

次のステップ

気になることがあれば、認知症診療を専門とする医師に直接相談できます

「チェックリストに当てはまったけど、これって本当に大丈夫?」 「受診を勧めたいけど、どう切り出せばいい?」 そんな疑問を、オンラインで認知症診療を専門とする医師に相談できます。

※ 医師への相談はお試し相談(¥1,000〜)でご利用いただけます