認知症の症状を正しく理解するガイド──「なぜこんな行動をするの?」に答える
認知症がある人の言動・行動が理解できず困っている家族へ。記憶障害・見当識障害・失認・BPSDなど、症状の背景にある脳の変化を分かりやすく解説します。理解が変わると、対応が変わります。
「なぜこんな行動をするの?」という疑問を、認知症に精通した医師に直接聞けます。初回500円・48時間以内に回答。
相談する「なんでそんなことを言うの?」「さっき言ったばかりなのに、また同じことを聞く」──認知症の方の言動が理解できずに戸惑う家族は多いです。しかし、その行動には必ず「脳の変化による理由」があります。症状の背景を理解することが、余裕ある介護の第一歩になります[1]。
認知症の症状は「2つの層」に分かれる
認知症の症状は大きく「中核症状」と「行動・心理症状(BPSD)」に分けられます[1]。
2種類の症状の違い
中核症状:脳の神経細胞が損傷することで必ず現れる症状。記憶障害・見当識障害・実行機能障害・失語・失行・失認が含まれます。
BPSD(周辺症状):中核症状をきっかけに二次的に起きる症状。不安・妄想・幻視・徘徊・暴言・うつなど。本人の性格・環境・対応の仕方によって出方が変わります。
重要なのは「BPSDは変えられる」ということです。対応や環境を変えることで、BPSDは軽減できます。中核症状そのものは薬と環境調整で進行を緩やかにできますが、なくすことはできません。
主な中核症状と「なぜそうなるか」
| 症状 | よく見られる例 | 背景にある変化 |
|---|---|---|
| 記憶障害 | 同じことを何度も聞く・食事したことを忘れる | 海馬の損傷で新しい記憶が作れない |
| 見当識障害 | 日付・場所・人が分からなくなる | 時間・空間の認識機能が低下 |
| 実行機能障害 | 手順を追った作業ができない | 前頭葉の「段取り」機能が低下 |
| 失認 | 鏡を見て「知らない人がいる」と怒る | 視覚情報の意味理解が低下 |
| 失語 | 言葉が出にくい・言いたいことが伝えられない | 言語中枢の損傷 |
| 失行 | 道具の使い方が分からなくなる | 運動手順の記憶が失われる |
よくある誤解──「わざとやっている」のではない
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認知症の種類で症状が違う
認知症の原因疾患によって、目立ちやすい症状が異なります[2]。
主な認知症の種類と症状の特徴
種類
全認知症に占める割合
特徴的な症状
アルツハイマー型
約67%
物忘れ・見当識障害が先行。穏やかに進行
血管性認知症
約20%
段階的に悪化。感情失禁(泣き笑い)が出やすい
レビー小体型
約4%
幻視・パーキンソン症状・睡眠中の叫び声
前頭側頭型
約1%
人格変化・反社会的行動・強迫的なルーティン
受診前に「どの症状が先に出たか」を記録しておくと、診断の参考になります。
BPSDを減らす「環境と対応の工夫」
BPSDは環境や対応次第で軽減できます。
BPSDを軽減するための基本的な工夫
まとめ──「理解」が介護の質を変える
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