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記憶・認知

物を盗まれたと言う

物盗られ妄想や被害妄想がある

Yuya Kobayashi, MD, PhD

医療監修

Yuya Kobayashi, MD, PhD

認知症専門外来・在宅診療医

「物を盗まれた」と訴える物盗られ妄想は、認知症の周辺症状(BPSD)の一つとして比較的よく見られます。多くの場合、大切なものをしまった場所を忘れてしまい、それを「誰かに盗まれた」という説明で補おうとする心理が背景にあると考えられています。身近な介護者が疑いの対象になりやすい点も特徴です。

対応のポイント

  • 否定や訂正をせず、まず気持ちを受け止める 「盗んでいない」と真っ向から否定すると、かえって不信感が強まることがあります。「それは心配ですね」と一緒に探す姿勢を見せましょう。
  • 「わかっていますよ」という相槌で安心させる 本人の不安や困惑に寄り添う言葉かけが、興奮を落ち着かせるきっかけになります。
  • 大切な物の置き場所を決めておく 通帳や貴重品の定位置を決め、家族も把握しておくことで、紛失そのものを減らせます。
  • スキンシップで安心感を伝える 手を握る、そばに寄り添うなど、言葉以外の安心感の伝え方も効果的です。

よくある質問

Q. 自分が疑われてつらいです。どう対応すればいいですか?

A. 物盗られ妄想は身近で献身的に介護している家族ほど対象になりやすいという特徴があります。介護者個人の問題ではなく症状の一つと理解し、一人で抱え込まずケアマネジャーや医師に相談しましょう。

Q. 症状が悪化しているのでしょうか?

A. 妄想が頻繁になったり、興奮を伴う場合は、医師に相談することで薬物療法を含めた対応を検討できることがあります。自己判断せず専門医に相談してください。

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