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ホーム記事認知症と運転免許返納──本人への伝え方・手続きと支援制度
ケアガイド医師査読済 · 2026年6月公開 2026年7月1日更新 2026年7月2日0 閲覧

認知症と運転免許返納──本人への伝え方・手続きと支援制度

認知症と診断されたら運転をどう考えるか。交通事故のリスク・道路交通法上の義務・家族が本人を説得するときのコツ・自主返納の手続き方法と返納後の交通支援を解説します。

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「一人で外出させていいか」「お金の管理を本人に任せていいか」など、安全に関わる判断を医師の視点から得られます。

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「運転をやめさせたいが、本人が聞かない」──これは認知症介護でも特に難しい課題のひとつです。運転は本人の生活の自立や社会参加と直結しているため、取り上げることへの抵抗感は自然なことです。しかし認知症による判断力・反応速度の低下は交通事故リスクを大幅に高めます[1]。


認知症と運転──何が危険か


認知症による以下の変化が、安全な運転を妨げます。


認知症が運転に与える影響

  • 記憶障害:行き先を忘れる・帰り道が分からなくなる
  • 判断力の低下:交差点での優先判断や車間距離の感覚が狂う
  • 注意力の分散:複数の情報を同時に処理することが困難になる
  • 空間認識の低下:駐車枠に収まらない・他の車や歩行者との距離感が狂う

  • 道路交通法では、認知症と診断された場合(医師の診断書があるとき)は都道府県公安委員会が免許を取り消すことができます[2]。


    家族が本人を説得するコツ


    感情的な「危ないからやめて」より、具体的な根拠と第三者の意見が有効です。


    説得で効果的なアプローチ

  • 主治医・専門医の言葉を借りる:「お医者さんから、運転は控えてほしいと言われた」
  • 事実を静かに伝える:最近の小さなミス(ぶつけた・道に迷った)を感情なく伝える
  • 代替手段をセットで提示:「代わりに送り迎えする」「タクシー費用を負担する」
  • 警察署の認知機能検査を受けてもらう:結果が基準を下回ると返納に自然につながる

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    自主返納の手続き方法


    自主返納は最寄りの警察署・運転免許センターで手続きできます[2]。手続き自体は10〜30分で完了します。


    自主返納の手続き

  • 本人が窓口に行き「運転免許証自主返納申請書」を記入
  • 免許証を返却し「申請による運転免許の取消通知書」を受け取る
  • 希望者には「運転経歴証明書」が発行される(写真付き身分証として利用可能)
  • 費用:運転経歴証明書の発行手数料1,100円

  • 返納後の移動をどう補うか


    免許を返納した後の交通手段が用意できていないと、本人の生活の質が著しく下がります。


    返納後に使える交通支援

  • 自治体の支援制度:路線バス・タクシー運賃の割引(自治体により異なる)
  • 運転経歴証明書の提示割引:民間タクシー・商業施設での特典
  • 介護保険サービスの通院介助:訪問介護の「通院等乗降介助」でタクシー同行が可能
  • デイサービスの送迎:デイ利用で送迎付きのサービスを活用する

  • まとめ


  • 認知症の診断後は運転リスクを早期に医師と相談する
  • 説得は感情論より「医師の意見+代替手段の提示」が有効
  • 自主返納は最寄りの警察署・運転免許センターで完了(10〜30分)
  • 返納後の移動手段を事前に準備しておくことが大切

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    医師査読済コンテンツ

    本記事は神経内科・精神科医師 yuyu MD PhDによる監修・査読を経て公開しています。 査読日: 2026年6月

    査読基準・検証フローを確認する →
    公開日: 2026年7月1日最終更新日: 2026年7月2日

    参考文献

    1. [1]警察庁. 認知機能と安全運転について (2024)
    2. [2]警察庁. 運転免許証の自主返納制度について (2024)
    3. [3]公益財団法人長寿科学振興財団. 健康長寿ネット──認知症と自動車運転 (2023)

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