睡眠の問題
夜中に歩き回る
夜間に起きて徘徊する
医療監修
Yuya Kobayashi, MD, PhD
認知症専門外来・在宅診療医
夜間に起きて歩き回る行動は、昼夜逆転や不安感、あるいは「トイレに行きたい」「何かを探している」といった目的が背景にあることがあります。日中の「外に出ようとする」行動とは異なり、住み慣れた家の中だけで起こることが多く、暗さや寝ぼけによる方向感覚の乱れが加わる点が特徴です。
夜間は照明が乏しく足元も見えにくいため、日中以上に転倒や打撲のリスクが高まります。本人を無理に制止するよりも、まず安全な環境を整えたうえで、歩き回る理由(排泄・のどの渇き・不安)を見極めることが優先されます。
頻度が高い場合は、昼夜逆転(生活リズムそのものの乱れ)が根本にあることも多く、日中の活動量を増やすなど生活リズムの見直しと並行して対応すると改善しやすくなります。
対応のヒント
(4件)対応のポイント
- •夜間の安全対策を整える 足元を照らすセンサーライトを設置し、段差をなくす、手すりをつけるなど転倒予防を優先しましょう。
- •歩き回る目的を探る トイレに行きたい、喉が渇いている、不安で誰かを探しているなど具体的な理由がある場合は、その対応をすることで落ち着くことがあります。特にトイレの場所が分からず歩き回っているケースは珍しくありません。
- •無理に制止せず見守る 危険がない範囲であれば、しばらく付き添って見守ることで自然と落ち着く場合もあります。
- •頻度が高い場合は生活リズムを見直す 毎晩のように続く場合は、日中の活動量を増やすなど昼夜逆転そのものへの対策も並行して検討しましょう。
よくある質問
Q. 夜中に何度も起きて歩き回ります。無理に部屋に戻らせてもいいですか?
A. 強引に連れ戻そうとすると、驚きや反発でかえって覚醒・興奮が強まることがあります。まずは危険がないか周囲を確認しつつ、トイレなど目的がありそうな場合はさりげなく誘導し、なければしばらく付き添って落ち着くのを待つ対応が現実的です。
Q. 転倒が心配です。何か対策はありますか?
A. 寝室からトイレまでの動線に手すりやセンサーライトを設置し、段差や障害物を取り除くことが有効です。ベッドを低くする、床にマットを敷くなどの工夫も検討しましょう。
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